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第34回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!
奏和工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

落下・転落防止の総合対策

 

墜落・落下は低頻度でも致命的。だからこそ、物理(設計)→運用(手順)→教育(習慣)→監視(数値)の“四重防護”を重ねて効かせます⚠️
事故は「1つのミス」より「穴が重なった瞬間」に起きます。先行手すりが無い、二丁掛けが徹底されていない、開口が開いたまま、点検が形骸化――この“重なり”を潰すのが実務の安全です。本稿では、人・物それぞれのリスクを設計・装備・動線・救助で具体化し、48hで是正する体制まで落とし込みます

 

1|人の墜落を止める:先行手すり×二丁掛け×階段
まず組立・解体の「無防備時間」を消します。先行手すり/先行床を標準化し、水平手すり・中さん・幅木の連続性を死守。途中で切れる箇所があると、そこが“落ちる入口”になります
次に、墜落制止用器具は二丁掛けをデフォルトにします。掛け替えの瞬間にフリーになるのが最大リスクだからです。さらに重要なのがクリアランス設計。
**落下距離=ロープ長+伸び(ショックアブソーバ)+遊び − 足場高さ(余裕)**を見込んで、下部構造物や地面に到達しない設定にします
「付けてるからOK」ではなく、「落ちても止まる」を設計する発想が必要です。
昇降は原則階段ユニット。はしごは例外にし、使う場合は3点支持+確実な固定、乗越し部の“転落縁”をなくすディテール(手すり位置、出入口幅、踏み面)まで詰めます。

 

2|物の落下を止める:二重化・常時閉鎖・合図者
落下物は作業者だけでなく第三者災害に直結します。基本は「落とさない仕組み」を標準装備にすること。
工具ランヤードは全員常備を徹底し、カラビナの向き・掛け替え手順を統一します。手順がバラつくと“外れやすい掛け方”が混ざります⚠️
荷揚げ開口は最重点。ルールは単純で強いものにします。
開口は常時閉鎖+合図者配置。開けるのは“作業の瞬間だけ”。誰が開け、誰が監視し、誰が閉めたかまで運用で固定します
踏板の継目や隙間・段差は“落とすトラップ”。人が少ないゾーンへ移設し、幅木を連続させて落下ルートを潰します。

 

3|救助・医療連携:訓練で身体に刻む⛑️
万一に備えるのが救助計画です。吊り下がりは時間が勝負なので、四半期ごとの救助訓練で手順を身体に入れます。
想定は、吊り下がり救出、脊柱保護、止血、熱中症併発まで。現場は複合事故が起きます
医療連携は事前が9割。最寄病院・救急と搬入ルート、搬入条件(夜間、狭路、ゲート)を共有し、夜間用の非常照明・救命具を常設します

 

4|監査・IoT:速さを作る仕組み
点検は「やった証拠」が残る形に。点検タグの色替え、トルクレンチ写真で実施証跡を残します
ウェアラブル等の導入は、必要性とプライバシーを吟味し、目的(転倒検知・立入検知など)を限定して適用するのが現実的です。

 

5|KPI:安全を“運用指標”に
安全は気合では維持できません。
ヒヤリ→是正→横展開を48hで回し、開口常時閉鎖遵守率、ランヤード着用率、救助訓練参加率を掲示して“当たり前”にします✅

 

6|ケース:タイトな商業立地の改修
先行手すり全面採用、開口は二重養生、ランヤードは二丁掛け、合図者常駐。結果、墜落・落下ゼロ/工程遵守を達成

 

まとめ:落下・転落対策は重ね技
先行手すり・二丁掛け・常時閉鎖・合図者・48h是正――これを“習慣”に落とし込み、ゼロ災を実装します✨

 

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