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皆さんこんにちは!
奏和工業、更新担当の中西です。
さて今回は
~専門用語~
ということで、現場で頻出する足場図面の専門用語を体系的に解説します。
足場工事では、安全・効率・施工品質を確保するために「足場図面」の活用が欠かせません。その図面には多数の専門用語が使用されており、意味を正確に理解しないと、施工ミスや資材手配ミスにつながる恐れがあります。
用語 | 意味 |
---|---|
支柱(スタンダード) | 足場の縦方向の柱。荷重を支える最も基本的な構造材。 |
布材(ホリゾンタル) | 横方向に取り付ける構成材。作業床や構造の安定に寄与。 |
筋交い(ブレース) | 足場のねじれ・揺れを防止するために斜めに取り付ける部材。 |
作業床(踏板) | 作業員が乗る床面。鋼製またはアルミ製の板が使われる。 |
手すり | 作業員の転落を防止する横桟。上下二段構成が基本。 |
巾木 | 足元からの物品落下を防ぐための立ち上がり板。 |
表記・記号 | 意味 |
---|---|
H=○○mm | 高さ(Height)を示す記号。例:H=6000mmなら高さ6m。 |
Φ(ファイ) | 直径を示す記号。例:Φ48.6mmは単管足場の一般的なパイプ径。 |
□(角パイプ) | 四角断面の鋼材を使用していることを示す。 |
→矢印 | 荷重方向、または構造材の取り付け方向を示す。 |
×マーク | 筋交いやクロス材の位置を表す。図面でよく見られる。 |
用語 | 意味 |
---|---|
単管足場 | Φ48.6mmの単管を使って手組みする足場。自由度が高いが手間も多い。 |
くさび緊結式足場 | ハンマーで緊結するタイプの足場。組立が早く、改修現場で多用される。 |
枠組足場(ビティ足場) | 組立済みの枠を繋げて立ち上げる足場。中高層の建築現場で一般的。 |
吊り足場 | 上部から吊り下げるタイプ。橋梁や高所の構造物で使用。 |
張り出し足場 | 建物から外に張り出すように設置された足場。外壁作業などで使用。 |
用語 | 意味 |
---|---|
地耐力 | 地面が支えられる荷重の大きさ(kN/m²)。足場倒壊リスクと関係。 |
壁つなぎ | 足場を建物とつなぎ固定する部材。転倒防止に不可欠。 |
先行手すり方式 | 組立時から常に作業員の足場に手すりがある状態を保つ工法。 |
養生ネット | 作業中の飛散防止や転落防止に使用されるシート。風荷重も考慮が必要。 |
仮設計画図 | 工事全体に関わる足場やクレーン、仮囲い等の配置計画をまとめた図面。 |
凡例(れい)記載を徹底
図面には略記号や略称が多いため、凡例をつけて全員が理解できるようにする。
等縮尺で正確に描く
足場の高さ・幅・材料寸法は縮尺に基づき正確に記載する必要がある。
使用資材の記号と数量の記載
材料表と図面を連動させることで、資材準備ミスを防止。
足場図面に用いられる専門用語は、構造理解・安全確保・施工効率の三本柱を支える知識です。特に現場作業員・監督者・設計担当者が共通の言語として使えるよう、基本用語をしっかり把握しておくことが求められます。
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皆さんこんにちは!
奏和工業、更新担当の中西です。
さて今回は
~図面~
ということで、足場図面の役割、作成時のポイント、法令との関係などを詳しくご紹介します。
足場工事は、建設作業を安全かつ効率的に進めるための“作業基盤”となる極めて重要な工程です。その設計と計画に欠かせないのが「足場図面」です。
足場図面とは、建物の形状・高さ・作業内容に応じて、足場の構成や仕様、資材配置を詳細に記した設計図です。現場ごとにオーダーメイドで作成され、次のような情報が盛り込まれます
足場の種類(くさび式、枠組、単管など)
設置高さ、幅、ステージ構成
筋交い・手すり・親綱支柱の配置
階段、荷揚げステージの位置
材料数量表(資材発注にも使用)
足場倒壊や転落を防ぐための設計基準を図面で明示することで、現場全体の安全性が高まります。
作業員がどこにどの部材をどの順序で組むべきかを示すことで、作業効率と品質が安定します。
高さ5m以上の足場や一定規模以上の作業では、足場図面の提出が必要になります(労働安全衛生法第88条)。
工事内容や変更箇所を関係者間で共有しやすくなり、トラブルの予防につながります。
建物の形状・障害物・高低差の確認
作業内容(塗装・躯体・解体など)の把握
重機・資材搬入経路の確認
基本図(平面図・立面図)と詳細図をセットで用意
段差や出隅・入隅など複雑な箇所は拡大図で対応
必要に応じて3Dモデル作成も推奨
図面を元に元請、現場代理人、安全管理者と協議
建物の出入り口・開口部・看板などとの干渉確認
安全設備(手すり・巾木・養生ネット)配置を反映
資材リストを添付し、施工計画書と統合
項目 | 注意点 |
---|---|
材料配置 | 過剰・不足なく配置し、無駄な組立作業を防ぐ |
作業動線 | 階段や踊り場の位置を明確に、スムーズな動線を確保 |
高所作業者の安全確保 | 作業床の幅・手すり高さ・中さん・巾木の基準遵守(労安法) |
地盤条件の考慮 | 足場の支持面が不安定な場合はベースプレートや敷板を明記 |
強風・災害時の対策 | 緊結部材・壁つなぎ位置を図面に落とし込み、転倒防止策を記載 |
労働安全衛生規則 第563条〜:足場構造の基準明記
建設業法・施工体制台帳:元請企業との共有が義務化されるケースあり
監督署への届出:一部の現場では図面を含む「作業計画届出」が必要
足場図面は、単なる設計図ではなく「安全・効率・品質・法令遵守」を実現するための重要なドキュメントです。現場の状況や作業内容に応じて、柔軟かつ正確な図面作成が求められます。
図面作成を効率化し、現場との連携をスムーズにするためにも、3D図面ソフトやテンプレート活用も今後のスタンダードになっていくでしょう。
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